洗剤と環境を考える

こんにちは。

2月はあっという間に終わってしまいます。今回は洗剤について別の角度から考えてみようと思います。

普段過程でわたしたちが使う洗剤は2種類です。いつもの洗剤とおしゃれ着洗いの洗剤です。いつもの洗剤は弱アルカリ性の合成界面活性剤、おしゃれ着洗いは中性の合成界面活性剤です。弱アルカリ性ではウールやカシミヤといった動物素材は傷んでしまうので液性を変えて中性にしてあります。もちろんわたしたち人間も動物ですから、弱アルカリ性では皮膚表面が溶けます。弱アルカリ性の温泉に入るとぬるぬるした感じがすると思います。あのぬめりはわたしたちの皮膚が溶けていることで感じています。弱アルカリ性の温泉には、不要の角質を除去してつるつるお肌になるといった利点が欲しくて入ります。ここまでをまとめると、動物素材はアルカリ性で溶けるということです。

いつもの洗剤もおしゃれ着洗いの洗剤も合成界面活性剤を使っています。合成界面活性剤は汚れ落ちがよく少量でもいいので洗剤の場所を取りません。しかも安く作れるので、スーパーやドラッグストアでの特売商品としてお世話になっているのです。欠点は生分解性が悪く、下水処理への負担が大きいのです。日本の下水処理により洗剤の垂れ流しがなくなります。垂れ流してしまうと、洗剤の力で様々な生物たちの「界面」を「活性」してしまいます。生物には細胞膜という境界があるのですが、それを破壊してしまい死滅させてしまうのです。

それとは別に「洗濯石鹸」というものがあります。これは生分解性はいいのですが、「有機汚れ」の原因となります。有機物が増えるとプランクトンの異常発生につながります。もちろん、日本の下水処理で除去されています。

しかし、洗剤にしても洗濯石鹸にしても規定量を超えて使うと下水処理の負担が増えてしまい、これが問題となっています。日常生活において「正しく計量する」というのが難しいのです。

実はコインランドリーの洗濯機は正しい量の洗剤が「自動投入」されます。また、コインランドリーで使われる洗剤では環境に配慮されて開発されたものです。ヤシの実からとれる天然成分の洗剤で高い洗浄力があり、生分解性も優れています。毎回規定量ですから、下水処理への負担軽減につながります。