雨に降られた洗濯物

こんにちは。

つい先日「カメムシが洗濯物につく」を紹介したのですが、実家の洗濯物にカメムシがついてしまいました。「あら、何かついてる?」と母が気づき、「カメムシだよ」とわたしが答えました。

見事にカメムシがついていたので、納得してしまいました。

今回はカメムシではなく、「秋雨」のシーズンですから、雨についてです。外に干していて雨に降られてしまった洗濯物はそのまま干せばいいのでしょうか?それとも再び洗濯し直した方がいいのでしょうか?それを解くカギは雨の成分を知ることです。雨のほとんどはもちろん水です。しかし、真水ではないのはなんとなくご存知かと思います。雨が降った時、口を開けて雨を飲むということを小さい頃やった方がいることでしょう。「汚いからやめなさい!」と注意を受けたことは一度や二度ならずあったと思います。また、雪を食べることもやりました。雪は見た目おいしそうなのですが、かき氷ではないのです。

まず、空気中のホコリを雨が包み込みます。雨上がりになるとどこか清々しい空気を感じるのですが、このホコリを雨で包んで地面に落としたからに他なりません。つまり、雨に濡れた洗濯物はホコリがついているということです。せっかく洗ったのに、ホコリを再びつけてしまっては元も子もありません。そして酸性雨というのを聞いたことがありますか?酸性の雨が降るということです。学校の授業でやりましたが、酸性、アルカリ性はpHという指標で表します。これが7だと中性、小さい数字になると酸性、大きい数字になるとアルカリ性になります。自然界には二酸化炭素が存在していますので、雨水に二酸化炭素が溶けています。ごく弱い炭酸水ができている状態です。この時のpHが5.6と酸性です。それより小さいと酸性雨といいます。工場から排泄される硫黄酸化物や窒素酸化物といった物質が雨水に溶けると、硫酸、硝酸になります。この硫酸や硝酸はとても強い酸です。こうした強い酸が洗濯物に付いてしまうと繊維を溶かして傷めてしまいます。もちろん微量なのですぐ溶けるということはありませんが、確実に劣化への道へ進めることになります。現在、日本においてこの酸性雨が計測されているのが三陸地方なのですが、計測開始から20年の間4.4~5.0の範囲にいます。5.6より小さいため、酸性雨が続いているというわけです。

雨を吸ってしまった洋服は「洗濯し直す」が正解です。再び洗うとなると心が折れてしまっていますから、できるだけ短時間で洗いたいものです。コインランドリーを利用すると最短で洗濯から乾燥まで終えることができます。洗濯時間はどんなに大量でも19分です。乾燥の時間は量にもよりますが30分~40分です。1時間あればおつりがくるわけです。これにより当日中に洗い直しまで終了することができます。雨に濡れてもコインランドリーを使えば1時間できれいな状態にすることができるのです。