サーキュレーターの落とし穴

こんにちは。

室内の換気にということで「サーキュレーター」を使う家庭やオフィスが増えてきています。サーキュレーターと扇風機の違いはわかりますか?扇風機をカタカナにしたらサーキュレーターになると思っていたのですが、どうやら違うようです。

扇風機もサーキュレーターも羽を回して空気を作ることには変わりありません。扇風機はあくまでも「涼」を取るもので、涼しい風を作るための機械です。一方でサーキュレーターは一直線上の風を作り、室内の空気を循環させることが目的とされる機械です。換気をしてその空気を室内に循環させるために、サーキュレーターを使う機会が増えたわけですね。空気が循環していればいいものとばかりにただスイッチを押すというのでは本末転倒です。

「うちはウイルス対策やってます」「サーキュレーターをつけて空気を循環させてます」とばかりにスイッチを押したところで、サーキュレーター自体のメンテナンスを怠っていてはホコリをまき散らすことになります。換気をしている以上、外から入ってくるのは空気のみならず「ほこり」も入ってきます。外から入ってきたほこりは室内のほこりと合わさります。それが羽に付着して、それがどんどん積もっていきます。羽に積もらせる量を超えたものは風と共に空気中にまき散らします。何事もやればいいのではなく、メンテナンスも含めてやる必要があるのです。ちょうど先日とある店のサーキュレーターを見てしまったところほこりがしっかりと目に焼き付いてしまいました。

ほこりは直接的にわたしたちに被害をもたらします。ほこりにはダニが含まれているからです。それは生きているダニのみならず、死骸もあります。生きているダニはわたしたちを噛みます。それによる皮膚炎が続きます。死んだダニはアレルゲンとしてわたしたちの鼻や肺に入りこみます。そして、くしゃみ鼻水、咳といった症状を繰り返します。このダニの繁殖期とされるのが6月です。それ以降も繁殖は続くのですが、最も盛んなのが6月です。

まずやることはサーキュレーターの羽のほこりを落とすことです。ダニにはアルコールは効かないため、スプレーをしても無駄です。ほこりは掃除機で吸い取ります。そして水で物理的に流します。ダニは水をかけるだけでは死なないですが、流水で物理的にはがしとってしまえば表面からはいなくなります。

ダニは熱に弱いので乾燥機にかけられるものは乾燥機に入れるようにします。特にコインランドリーの乾燥機は家庭用と比べて温度が高くなりますので、ダニをしっかり死滅させることができます。そして死骸については乾燥機のフィルターを通して除去されます。日頃コインランドリーを利用している方にとってはダニ対策を自然と行っていたことになります。コインランドリーの乾燥機はとにかく大きいですから、布団も丸ごと入ります。ダニが気になる時は乾燥機だけの利用が可能です。