SDGsを軽々と達成してしまう

こんばんは。

みなさん、「SDGs」(エスディージーズ)という言葉を聞いたことがありますか?テレビのニュースや新聞でなんとなく見たり聞いたりして、言葉だけは知っているという方がいるのではないでしょうか?これを日本語にすると「持続可能な開発目標」という意味です。2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指そうとしています。これは17のゴールがあるので、これを目指して一つ一つ取り組んでいくということです。

貧困をなくそう、飢餓をなくそう、すべての人に健康と福祉を、といったゴールがあります。そんなの当たり前なのでは?と思うかもしれませんが、「世界中のすべての人」となると難しいものがあります。中には政治的、外交的な手段が必要なことがあるのですが、わたしたちはできることから一つずつ取り組んで行けばよいと考えています。

そのゴールの一つで「海の豊かさを守ろう」というものがあります。ある国の人が魚を乱獲してしまって、生態系を乱してしまうということがあります。生態系を崩さない程度に漁をして「持続可能」に魚が食べ続けられる環境を作っていくことが求められます。また、ある国の人が生活排水や工場排水をそのまま海に流してしまうということがあります。これにより海の生き物たちが死んでしまうということがあります。

個人でできることはこうした工場で作られた商品を買わないことです。世界と比べればそこそこ豊かな日本だからこそそういう選択をすることができます。

そして、わたしたちは「生活排水」を持続可能にすることができます。生活排水でのポイントは「洗剤」です。洗剤は「界面活性剤」といわれ、水と油の境目を活性化してなくすことができます。これを使うことで油汚れが落ちるのですが、分解されずにそのまま残ってしまうと他の生物において作用します。生物の外側は脂質二重膜といわれる油分があります。これがあることで外からの刺激から守ることができています。しかし、洗剤があるとこの膜が壊れてしまい生物が死んでしまいます。それくらいで生物が死ぬのに、なんで人間は生きているかというと、人間は細胞が多いので皮膚の細胞が壊れるだけで済んでいるからです。単細胞生物や小さい生き物たちでは簡単に致死量を超えてしまいます。

そこで洗濯の時だけ高い洗浄力を発揮して、それ以外の時は分解してしまうという洗剤を使います。そんな都合のいい洗剤がコインランドリーにあるのです。しかも自動投入されますので、必ず使うことになります。この洗剤の主成分はヤシの実由来です。そしてオレンジの皮から抽出されたオレンジオイルを配合してあります。こうした天然成分は微生物たちによって分解することができます。そのため、安全な状態で排水することができるのです。

もともと、洗濯機自体が工夫されていて通常設定では洗浄力が高い「ぬるま湯」を使用しています。これにより、使う洗剤自体の量を減らすことができます。

コインランドリーに行って洗濯をするだけでこのSDGsを一つ達成してしまうのです。