借りたタオルが臭い

おはようございます。

ここ数日は春の長雨が続いています。

ちょうど先日親戚の家へ行ってしまったのですが、借りたタオルが臭かったのです。思わず「臭い~!!」と叫びそうになったのですが、そこを何とか耐えました。耐えたところで、「コインランドリー行ってないの?」と思わず言ってしまいました。

「近くにないからいけないよ」

そのように言われてしまいました。その臭いは生乾き臭なのか?蓄積臭なのか?わからないのですが、毎日そのような環境で生活をしていると臭いがあるかどうかさえわからなくなるのだと思いました。

生乾き臭の原因は「モラクセラ菌」です。わたしたちの皮膚にも存在している細菌です。人間の皮脂を食べて雑巾のような臭い物質を出します。温度20~40℃、湿度60%以上で増えます。通常の洗濯では死滅しません。紫外線にも強いのです。モラクセラ菌による感染症として、小児の中耳炎や、全世代の副鼻腔炎があります。また、COPDといって昔でいう肺気腫、肺塞栓といった病気があるのですが、これを二次的に悪化させるのがモラクセラ菌です。

このモラクセラ菌が紫外線に強いということは外に干しても死滅しないということです。通常の洗濯でも死滅しない上に、干しても死滅しないのです。これが蓄積してしまうと「借りたタオルが臭い」現象が起きてしまうと考えられます。

モラクセラ菌対策として、しっかり皮脂汚れを落とすこと。モラクセラ菌を死滅させることの2点があります。

皮脂はどこについているでしょうか?皮膚と触れ合う場所です。つまり、裏側です。洋服を裏返すことで皮脂がある部分を表面にします。こうすることで摩擦の力を最大限に活用できて、皮脂汚れが落ちやすくなります。洗濯に出すときは裏返すと皮脂汚れが落ちやすくなります。

モラクセラ菌は60℃以上で死滅します。アイロンをかけたりアイロンのスチームを当てたりすることで死滅させることができます。コインランドリーの乾燥機はガス式のためドラム内でモラクセラ菌を死滅させることができます。高温設定にすれば70~80℃まで上がります。乾燥機を回すだけでモラクセラ菌は死滅できてしまうのです。一枚一枚アイロンを当てるより簡単に大量にモラクセラ菌対策ができてしまうのです。タオルが臭いと思ったら、コインランドリーに行って洗って乾燥してくれば全て解決です。普段コインランドリーを利用していると当たり前のようになってしまうのですが、改めて他人の家に行くと気付くものです。タオルが臭いということに!!