乾きにくいパーカーどうする?

こんにちは。

気温が下がってきたこともあり、外に干しても思っているように乾いていないことが出てきました。そうは言っても毎日の洗濯物はどんどん出てきます。

特に乾かないのが綿素材のトレーナーです。さらにフードがついているパーカーは最悪ですね。完全に乾きません。綿素材は繊維系が均一でなくバラバラになっており、自然な撚りが入って糸同士がしっかり絡み合っています。このため高い強度が出ます。繊維中心付近が中空になっているため、ここに空気がたまると保温性が出ます。そしてここに水分がたまると汗を吸い取るという性質が出ます。この中空部分は洗濯によりたくさんの水分を取り込んでしまいます。また脱水によって表面の水分は取り除けても中空の水分までは取り除くことは難しいとされています。これにより綿素材は乾きにくいと経験的に知っていましたが、構造的に乾きにくいというのがわかります。

乾かすためには表面積が重要となります。フードがついているパーカーはフードの部分と本体を接触させるように干してしまうと、その部分が乾かないのです。通常の吊るし干しではフードは背中付近にのるのです。そこで、パーカーを上下逆にして干すことでフードが下に垂れるような形になります。こうすることで早く乾かすことができます。

タンブラー乾燥(タンブル乾燥)という言葉を聞いたことがありますか?洗濯物をドラムで回転させてそこに温風をかけて衣類を乾燥させる方法です。コインランドリーの乾燥機はこのタンブラー乾燥なのです。ドラムを回転させることでまんべんなく温風を当てることが出きます。洗濯物に含まれている水分がどんどん蒸発されていくため、短時間で乾かすことができます。

そこでパーカーのような乾きにくいものはタンブラー乾燥をすることでいち早く乾かすことができるのです。しかし注意点があります。中空の水分がたっぷり含んで膨張している綿繊維ですが、そこの水分を一気にごっそり抜け落ちたらどうなるでしょうか?膨張したものが一気に圧縮されてしまうのです。これが「縮み」と呼ばれる現象です。縮んでほしくないものは乾燥機が使えないのです。乾燥機にかけていいものかどうか?については洗濯表示を確認してください。四角の中にまるが入っているものが乾燥機の表示になります。まるの中に点々が2個あるものは高温での乾燥が可能です。点が1個のものは低温での乾燥ができます。ばつがついているものは乾燥機不可です。

乾燥機可能なものについては乾燥機を使うと便利です。乾燥時間が圧倒的に早いですし、微生物の除去もおこなってくれます。ドラムの回転に伴う落下衝撃により繊維が柔らかくなるため、仕上がりがふんわり柔らかくなるのです。

特に冬場は外に干しても乾かないものがたくさん出てきます。そういう時はコインランドリーの乾燥機を活用してどんどん乾かしてしまいましょう。