ウイルスと洗濯物の関係

おはようございます。

風邪の季節になりました。ちょっと油断をすると風邪をもらってきてしまいますね。風邪とはウイルスが原因となり発症する、のどの痛み、熱、頭痛、鼻水、咳といった症状を言います。それは特に治療をしなくても3日程度でメインの症状はおわり、1週間もすればすべての症状が終わってしまうというものです。その間の症状は生活にかなり支障が出てしまうので、症状を抑える薬を飲みながら治るのを待つということをやっています。

風邪に限らずウイルスというものは「低温」「低湿度」になると増えるという性質があります。つまり、細菌やカビと反対の動きをするのです。外を見渡せば落ち葉がたくさん積もっていますが、秋が深まり冬が近づいているのがわかります。

「薬事日報」という雑誌より新型コロナウイルス感染者が着ていた洋服やシーツ等についての記事が掲載されています。

国立感染症研究所薬剤耐性研究センターを中心とするグループによると、新型コロナウイルス感染者が着用した衣類やリネン類に付着するウイルスは水道水や洗濯洗剤で普通に洗濯するとほぼ不活化されるという研究結果があります。ホテルや病院での治療をしていた感染者13人を対象に使用したシーツ、寝間着、枕カバー、掛け布団カバーバスタオル、フェイスタオルにウイルスが付着しているかを調べたものです。全てを平均すると14%にウイルスが付着していましたが、洗濯によりほぼ不活化されていることがわかったそうです。つまり、着ていたものを廃棄することは不要と結論づけています。また、洗濯前の熱湯消毒も不要と結論づけています。

「コロナ」という言葉が独り歩きしていて、何でもかんでも消毒消毒、着ていたものはすべて捨てなくてはならないという行き過ぎた行動をしがちです。コロナに限らずウイルスは気温が下がることでこれからさらに増えてきますが、適切な行動を取っていけばいいだけなのです。

また、衣類に付着したウイルスは数時間で崩壊します。洗濯かごに入れていたとしてもそこからウイルスをもらうということはほぼないと考えられます。つまり、まとめ洗いでも毎日洗いでも、洗濯物から感染するということはありません。いつも通り、みなさんの生活スタイルに合わせておこなえば大丈夫です。コインランドリーはいろんな方が使う場所ですが、ドラム内は定期的に管理会社さんが掃除・消毒を行っています。あとはわたしたちが手に取る場所、手で触る場所だけを店内の消毒液を使って清拭しておくだけで十分です。通常の洗濯物に、寝具やマットと大きいものも洗っておきたい季節です。コインランドリーを上手に活用して計画的に洗濯を終わらせておきましょう。