縦型?ドラム式?

おはようございます。

今日は洗濯機のお話です。

洗濯機には縦型とドラム式の2種類があります。縦型は洗濯機に水をためて、その水を回転させて水流を作ります。その水流の力で洗濯物同士をこすり合わせて遠心力を使って汚れを飛ばしていきます。ドラム式洗濯機は洗濯物をドラムの上から下に落としてたたきつけるようにして洗います。同じ量の洗濯物を洗う場合はドラム式の方が節水になります。縦型のいいところは置くスペースが少なくていいことです。家庭ではこのスペースというのが特に大きな影響を与えます。扉が小さくて搬入できないため、ドラム式洗濯機をあきらめる方もいるくらいです。

コインランドリーはスペースの問題を気にしなくていいので、節水ができて汚れ落ちがよいドラム式が主流となっています。日本の家庭にドラム式が入ってきた初期は「汚れが落ちない」と言われていました。水の量が少ないので汚れ落ちが悪いとする説が出てきました。ドラム式は水資源が乏しい国で開発され、いかに水の量を少なくして汚れを落とすか?ということを主眼としています。一方で縦型は多くの水を使うので、日本のように水資源が豊富な国において主流となりました。ドラム式はそもそも水道水をそのまま使うのではなく「温めて」から使うことを前提としています。それを日本の洗濯環境である水道水をそのまま使うことに当てはめてしまったため汚れ落ちが悪くなってしまったというのが今の見解です。日本でも少しでも「節水」をしたいという人が多くなり家庭でもドラム式洗濯機が増えてきています。

コインランドリーにあるドラム式洗濯機は温度設定ができます。何もしなければ「ぬるま湯」で洗うことになります。ぬるま湯は一般的な衣類(綿やポリエステル)の繊維を傷めず洗浄力を最も上げる温度です。また使う水を「活性水」にすることで使う水の量を減らしても洗浄力を上げることができます。この活性水は水粒子を細かくして、さらにイオン化したものを言います。細かい粒子により繊維の奥まで入ります。イオン化することで汚れを引きはがす作用を高めます。

節水ができることでさらにメリットが増えます。時間です。水をためる、水を抜くという作業は大きな時間を取ります。すすぎの基本は「ためすすぎ2回」ですが、活性水を使うことで洗剤の量を減らすことができるため「ためすすぎ1回」で済むようになりました。もともと洗濯自体で使う水も少ないのですからさらに時間を短縮することができるのです。コインランドリーの洗濯機は洗浄力が高いのはもちろんですが最短の19分で洗うことができます。

家に洗濯機があってもわざわざコインランドリーに行きたいのはまさにそこです。「時短」「洗浄力」に他なりません。