新生活ラ・ラ・ランドリー
空気は乾燥しているのに洗濯物は乾かない

おはようございます。
東京では寒波が襲ってきています。寒い寒いと連日震えていたものの、桁違いに寒いのです。朝から暖房を入れておかないと、わたしたちも動けません。特に指先が壊滅的に動かなく、朝の支度に支障が出てきています。
冬は空気が乾燥しているので、洗濯物が乾くような印象を受けます。しかしながら、思ったように乾いていないのが現実です。それは乾燥以上に気温の要因が大きくなっているからなのです。気温が低いと飽和水蒸気量が下がります。つまり、空気中に水分をためる力が下がります。わたしたちが普段使っている湿度は「相対湿度」であり、その基準がこの飽和水蒸気量なのです。飽和水蒸気量に対してどれくらい水分が空気中に存在しているか?という割合です。その飽和水蒸気量が気温が下がることで小さくなるので、空気中に水分をため込む量が減ってしまうのです。
洗濯物を干したとしても、洗濯物の中の水分が空気中に移動してくれなければ乾かないのです。その空気中に溜め込める水分量が少ない状態では移動ができないのです。そして気温が低いことで水分子の動きが悪くなりますので、移動するのも一苦労です。重い腰を上げるようなものです。人間ならそれでも気合で動かすことができますが、水分子はそうはいきません。「洗濯物が乾かなくて困っているから空気中に移動してあげるか・・・」という気持ちは一切ありません。私情を挟まず、科学現象として存在しているわけです。
外に干しても思うように乾かず、かといって室内でもたいして変わらず・・・となるとコインランドリーの乾燥機に助けてもらいましょう。
コインランドリーの乾燥機は寒い冬でも条件は変わりません。ドラム内を一定の温度にして一気に乾かしていきます。一般的な衣類なら30~40分あれば十分乾きます。コインランドリーの乾燥機が最速で乾かせる理由は何といってもドラム内の温度が高温だからです。「ガス式乾燥機」といって、ガスを燃やした熱を直接乾燥に使います。そのためエネルギーロスが起こらずに高温にすることができます。そしてドラムの大きさです。大きい乾燥機だからこそ、空気をたくさん取り込むことができるのです。そして空気の循環をよくするため、ドラム内に空気穴が多数開いています。そこから螺旋状の気流を起こして衣類全体に当たるようにしています。この螺旋状の気流が絶えまなく続くので空気が回るのです。その上でドラムを回転させます。ドラムの回転衝撃により衣類の繊維がやわらかくなります。さらに繊維の奥まで空気が入り込みやすくすることができるのです。
乾燥機が終わった後の衣類はホカホカのふわふわです。いつまでも触っていたくなる幸せな瞬間なのです。
乾かないとイライラしている間に終わってしまうのですから、すぐ行動した方がわたしたちの精神衛生上よくなります。