新生活ラ・ラ・ランドリー
乾燥機をかけると縮むって本当?

おはようございます。
みなさんは乾燥機を使っていますか?乾燥機は便利な機械ですが、「縮むから・・・」とあえてやらない方もいます。
乾燥機は60~80℃の熱風を吹きつけながら乾かしていく機械です。洗濯物全体に熱風がいきわたるように乾燥機のドラムを回転させています。これによって水分が蒸発して衣類が乾くという仕組みになります。熱に弱い素材ですと、熱風を浴びることで繊維が委縮してしまうのです。また、ドラムが回転することで目詰まりを起こしてしまうため、これによって縮みが発生します。
動物由来の繊維は特に縮みやすい性質があります。高熱により「タンパク質の変性」が起こるからです。タンパク質の変性とはどういう現象でしょうか?みなさんはご存知でしょうか?とろとろの生卵がカチカチのゆで卵になる現象です。ゆで卵は冷やしてももう生卵のようなとろとろに戻ることはありません。熱をかけることでタンパク質の構造が変わります。構造が変わることで性質が変わります。そして冷やしても元の状態には戻らなくなります。タンパク質としての機能を失ってしまうのです。一般的には変性により固くなることが多いです。ふわふわでやわらかいウール繊維に熱をかけると縮まって硬くなります。
乾燥機にかけていいものといけないものは洗濯表示を見るとわかります。四角いの中に円が書いてある表示が乾燥機に関するものです。バツがついているものは乾燥機に入れることはできません。円の中の点々は温度を表しています。点が多いと高温でもOK、点が1個のものは低温設定が必要となります。洗濯表示はわたしたちの衣類を適切に洗うために必要なことなのですが、ほとんどの方と言っていいほど見ていないのです。
そこにあるものはまとめて洗って、まとめて乾燥機に入れて・・・と無造作にやってしまうと気付いた時には洋服の縮みが発生しているということがあるのです。
乾燥機は縮むからと敬遠するだけではもったいないのです。洗濯表示さえ気をつければ、乾燥機の恩恵をたくさん受けることができます。特にコインランドリーの乾燥機は優秀で、最短で乾かすことができます。明日までに必要な体操着だって当日中にしっかり乾きます。また、高温にすることで「タンパク質の変性」をいいように利用するのです。花粉などのタンパク質を変性させてアレルゲンとしてとしての機能を失活させます。ダニの死骸やフンといったアレルゲンも変性により失活します。これにより乾燥機は乾かすだけではなくて清潔にすることができる機械に変わるのです。
みなさんも賢く使って乾燥機の恩恵をたくさんもらいましょう!!