人間関係を良くする質問とは

質問を投げかけることで、そこに焦点が向き、脳は答えを探し出します。

焦点は、見ることだけではなく、考えを絞る時にも重要です。

例えば、パートナーへ、どこに旅行に行きたい?と質問してみます。

うーん、と答えがない場合は、あなたが行きたいところ2か所での二択で質問します。

ハワイとヨーロッパ、どっちがいい? 

コミュニケーションスキルを学んだ人は、あえて答えないかもしれませんが、普通の人は、質問されると答えるものです。

答えがない場合は、質問の仕方を変えます。

暖かいところと寒いところだったらどっちがいい?

何れにしろ、質問を投げかけることで、どこに行きたいのかは考えだしているのです。

質問されることで、そこに焦点が向き、脳は答えを出そうとするのです。

 

質問のスキルに関しては、この後で取り上げます。家族で話し合うとき、

商売・ビジネスで企画を練るときに、質問は必ず必要です。

夫婦間の問題を明確にするときや、どこに行くかを決めるとき、

商品企画、営業、マーケティング、どんなことを考えるときにも、生きてくるのが質問です。

会話の中で意味がよくわからないものがあると、コミュニケーションが不正確になります。

質問をすることで、より正確な相手の話の内容を理解することができます。

質問することで話の焦点を絞るのです。

次に、正確さを得るための質問、意味を明確にするための質問、ニーズを理解するための質問の例を挙げます。

 

<正確さを得るための質問の例>

○○すぎる。   →  何と比較して?

みんな言ってる →  みんなって誰?(突き詰めるとBさん一人だった)

社内で情報共有できていない → 情報とは何ですか? 共有できないとはどういう状態ですか?

べき、べからず、できない → やったらどうなるのか? 何が妨げているのか?

すべて、いつも、みんな  →  すべて? いつも? みんなって誰?

これか、それ。二択。   →  他にどういう可能性がありますか? 第三の方法は?

わからない、知らない  →  わかるとしたら? どういう可能性がありますか?

○○というと、、、 →  そして、 どのように、 例えば、 しかし、 と言うと、

 

<意味を明確にするための質問の例>

○○という話を聞いたときに、○○を明確にするために質問をします

○○というと、具体的にどういう意味ですか

○○というと? 具体的に言うと?

あなたの言う○○とは何ですか

 

<ニーズを理解するための質問の例>

夫婦間の問題や商売・ビジネスでもよく使う質問です。

何らかの変化を望んでいる人のニーズを理解するためには、2つの質問が必要です。

1.何が欲しいですか?

2.それを妨げているものは何ですか?

また、そうなるために何が必要ですか?

 

これを掘り下げることで、明確になるのです。

売上を上げたい人、別れ話を始めたパートナー、結婚したい人、今、あなたが望んでいるモノや状態。

あなたも、自分が抱える問題に焦点を当てて、どのような変化が求められているのか、お試しください。

『何が欲しいのですか?』で、『離婚』と返ってきた場合で、納得がいかない時は、『なぜ離婚したいのですか?』とその理由を掘り下げていきます。

過去の言葉のやり取りで、あの言葉でそんなに傷ついていたんだ。

あの行為がそんなに嫌だとは思わなかった。

ということが埋もれていることが多いのです。

これはお互いにあり得ると思います。

この時は感情的にならず、パートナーの感情を聞いてあげます。

意見はしません。ただただ感情を聞いてあげて共感するのです。

『そう思ったんだね』『そう感じていたんだね』と共感を示すのです。

小さな掛け違いを、お互いに胸にためていたことで、大きな不信に育ち、その不信から関係性を終わりにしたくなっているのです。

不信の原因がわかると、『それを妨げているものは何ですか?』の真の答えもわかるのです。

『結婚していること』ではなく、『コミュニケーション不足』『スキンシップ不足』であることが多いのです。

 

これはビジネスにも当てはまります。

取引先やお客様とのコミュニケーションは、本当に取れているのでしょうか。

盆暮れに限らず、相手が挨拶されたと、大切にされた、と思っているのでしょうか。

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