洗濯物の香りはあなたを不幸にするかもしれません

こんにちは。

外を歩くと新緑の香りがしてきて、とても爽やかに感じました。日中は日差しが強くすっかり夏のようです。本気の夏はこれからなのですが。

今日は香りの話をしようと思います。「化学物質過敏症」というのがあるのをご存知でしょうか?

香りというのも物質なのです。新緑の香りというのも木々から漏れ出る物質を「新緑の香り」だなと思って受け取っているのです。人工的に作った香りを化学物質による香りとしています。その化学物質を嗅いでしまうことで起こる過敏な症状のことを「化学物質過敏症」と言います。

洗濯物をより白くするために洗剤を使い、より柔らかな仕上がりにするために柔軟剤を使います。部屋干しが増えてきた昨今生乾きが起きても細菌が繁殖しないように除菌成分を追加することが多くなりました。ある商品が入ってくるまで除菌や消臭をメインに柔軟剤が開発されていました。

ある商品と言うのが海外から入ってきた「D」です。強い香りがあり、洋服に付着します。もともと海外の人たちはアポクリン汗腺が発達していて体臭が強い民族だったのです。この強い香りでその体臭をマスクする効果があります。それが日本に入ってきて、「洋服を香らせていいんだ」「風が吹くといい香りがする」となり大ヒットをすることになったのです。日本のメーカーも指をくわえてみているだけではなく、その流れに追随することになったのです。今まで消臭をテーマにしていたブランドでさえ、リニューアルするたびに臭いがきつくなっていきました。

そしてより強い香りを求めて柔軟剤の香り合戦が始まりました。その結果発生してしまったのが、「化学物質過敏症」です。めまいや頭痛といった症状が現れます。そして日常生活が困難になってしまうほどになります。

香りは風にのって隣の家まで飛んでいきます。あなた一人の問題ではなくなっているのが現状です。そこで家で洗わないということにしてしまえばすべて解決します。

コインランドリーにある柔軟剤はクエン酸とグリセリンをメインに使っており、合成香料は入っていません。それが自動投入されます。自分で入れようとすると規定量を入れられないことが多いです。香りをつけようと過剰に入れたり、かといって香りが嫌だから少なく入れたりしてしまうものです。そして乾燥まで行ってしまえば、家で干す必要がなくなります。これで隣の洗濯物が臭いと言われずに済みます。実際コインランドリーを利用してみると洗濯後でオレンジの香りがさっぱりとついている程度で、乾燥機に入れた後はそれが吹き飛んでいます。乾燥機の強力な熱風で、香り物質は分解され吹き飛んでしまったと考えられます。

「化学物質過敏症」といった症状を軽減するためにも、家で洗わない選択をしてもいいのではないかと思うのです。