子供の痰をきれいに洗う

おはようございます。数日間雨が続いていましたが、今朝はからっとした快晴です。

一般的には「洗濯日和」という天気です。つい先日、子供が夜中に痰の絡む咳をしていました。そしてついに痰を布団に吐き出すということがありました。改めて思ったのですが、痰はどうやって洗濯をしたらよいのでしょうか?そのまままとめて洗濯機にポンでいいのでしょうか?

痰の成分を調べてみると90%は水分です。そこはみなさんも納得することかと思います。残りの10%が何からできているのか?というのが問題なのです。「ムチン」と呼ばれる糖たんぱく質、それからナトリウムやカリウムといった電解質、そして細胞の残骸です。この残骸はわたしたちの新陳代謝によって剥がれ落ちたものです。糖たんぱく質のうち「シアル酸」が含まれているものと「フコース」が含まれているものがあります。「シアル酸」が含まれているものはサラサラとしていて、「フコース」が含まれているものはネバネバしています。この粘り気をどう洗い取るか?ということがポイントとなってきます。

痰に含まれる水分、電解質は水で洗い流せば落とすことができます。そして、細胞の残骸も水で流せば落ちるものです。そこで、ムチンをどう落とすか?を考える必要があります。糖たんぱく質ですから、タンパク汚れを落とす効果のある洗剤を使うことで落とすことができます。コインランドリーで自動投入される洗剤はヤシの実由来のもので洗浄力と環境対策を兼ね備えているものです。タンパク汚れを落とすのに最もよいのが「ぬるま湯」です。熱すぎるとタンパク質が変性して落ちなくなります。一方で冷たすぎると洗浄力が悪くなります。このぬるま湯は自動で設定されているため、温度の操作を特別にしなくても大丈夫です。

痰の成分は水分、電解質、ムチン、細胞の残骸ですから、何もしないでおくと細菌繁殖の温床となります。細菌は天文学数字で増えていきますので、目に見えなくてもたくさんの細菌がいるのです。また痰そのものに細菌の死骸が含まれていることが多いです。痰がついたときは速やかに対応しなくてはなりません。乾いたティッシュで取り除ける部分はふき取っておきます。そして、食器用洗剤を1滴たらして軽くもんでおきます。そして水で流します。これで下処理は完成です。あとはコインランドリーで他の洗濯物と一緒に洗います。繊維の奥に入ったタンパク汚れはここで落とすことができます。コインランドリーで使用する水は「活性水」で水分子を機械を通して小さくしたものを使用しています。繊維の奥といった狭い隙間にも楽々入ることができるので、洗浄力が上がります。乾燥機を使えば高温の熱風を当て続けるため、細菌は死滅します。残骸はフィルターを通して回収されます。その結果、細菌が取り除かれた状態で仕上がります。

痰が出たら早め早めの対応をするようにしてください。