虫対策

こんにちは。

4月も後半になり、ちょうどこの季節は「カツオブシムシ」が成虫になります。だから?と思った方もいるかもしれません。

このカツオブシムシは衣料害虫の一つで「虫食い被害」の原因なのです。このカツオブシがちょうど成虫になるピークとなるのです。この成虫は普段は外にいます。そしてマーガレットやデイジーなどのキク科の花の蜜を吸って生きています。もしキク科の花を家に飾るようなときはカツオブシムシも一緒に家に入れていることがあります。外に干してある洗濯物と一緒に取り込んで家に入ってくることが多いです。

成虫は1~2ヶ月生存して産卵を始めます。産卵後1~2週間たつと幼虫が生まれます。この虫のすごいところはとてつもない生命力があるということです。飢餓状態でも産卵をすることができます。幼虫でさえ飢餓状態で6~12か月生存できてしまうということです。幼虫が繊維をエサとして食べているということです。動物性繊維が特に大好物ですが、植物性繊維を食べる虫もいます。化繊は基本的に食べないのですが、そこに皮脂がついていると食べます。皮脂のみを上手に食べることはできないので、繊維ごと食べてしまいます。皮脂汚れは確実に落としておく必要があるのです。

成虫は衣類を食べないのですが、すぐに産卵をして大量の幼虫が発生してしまうというのが問題となっています。家の中は暖かい上に、洋服という暖かいものがたくさんある衣装ケースの中は特に快適に過ごすことができます。衣装ケースにしまうと半年間洗濯をしないので、虫を落とす機会がなくなってしまいます。だからこそ衣装ケースにしまう前に必ず洗濯をしておく必要があるのです。毎回洗濯ができない服については掃除機などで物理的に除去したり、スチームアイロンの蒸気をかけたりすることで対応します。

成虫が増える今は産卵の時期といえます。ここで産卵をさせてしまうと今後の虫食い被害が多発してしまいます。そのため、家の中に入れない、入ったものは取り除くというのが対策となります。外に干している間に一緒に取り込んでしまうため、外で干さないようにすれば解決します。コインランドリーの乾燥機が出番となります。高温の熱風で短時間で乾かすため、残された虫は完全に死滅します。干す作業がないため、虫を一緒に取り込んでしまうリスクを減らすことができます。外から帰ってきた洋服はクローゼットの近くで脱がないことも大切です。近くのクローゼットに避難されたら終わりです。洗濯できるものは洗濯することで虫を洗い流すことができます。

暖かくなり、様々な虫たちも快適に過ごしています。害虫対策はやっておくに越したことはありません。