水が冷たいと不都合なことが起こります

こんにちは。

水が冷たいですね。それだけで、不快な気持ちになりますね。12月の都心付近での最低水温は8.9℃、1月になると7.6℃という統計があります。ひとけたですね。わたしたちの体温は36℃ですから、この温度差により冷たく感じるということなのです。わたしたちの体温を奪って水へエネルギーが移動していくのです。水自体は温まりにくいという性質がありますから、どんどん体温を奪っていきます。そのまま冷たい水に手をさらしていると凍傷になってしまいます。

その冷たい水ですが、洗浄力にも大きくかかわってきます。20℃の水と比べて40℃の水では2倍の洗浄力があるということがわかっています。そして10℃水温が上がるごとに倍になっていくのだそうです。ほとんどの人は水道水をそのまま洗濯に使っていることが多く、それこそひとけたの水温で洗っているのではないでしょうか?

温度が上がると洗剤をより多く溶かすことができます。これにより洗剤がより多くいきわたることができるので洗浄力を上げることができます。また、水自体の分子運動が高まりますので、よく動くのです。よく動く水はより遠くへより細いところまで移動することができます。ということは、繊維の奥まで水がたどり着くことができるのです。そして、よく動く水は汚れを引きはがすことができるので洗浄力が上がるのです。

バケツ1杯のお湯を予め洗濯槽に入れておくことでぬるま湯を作ることができるのですが、その方法を知ったところでその「ひと手間」をかける人はどれだけいるでしょうか?ほとんどの人はそのひと手間すらせずそのままスタートボタンを押すことでしょう。

温度は高ければ高いほど洗浄力が上がるのですが、衣類の繊維は温度が高くなるほど傷んでしまうという性質ががあります。そのため、繊維を傷めずに洗浄力を上げられるギリギリのところがぬるま湯であるということなのです。素材によっては高温でも大丈夫なものもありますし、ぬるま湯でも傷むことがあるので、洗濯表示の確認が必須です。このぬるま湯を自動で設定されているのがコインランドリーの洗濯機なのです。

コインランドリーの洗濯機は何もしなければぬるま湯設定されているので、そのままスタートボタンを押せば始められます。「操作は簡単、洗浄力は高い」という理想的な状態を作り出しています。

水が冷たいと洗浄力が落ちてしまうので、コインランドリーの洗濯機を上手に活用して繊維の奥までしっかりと洗いたいものです。