強打もかわせる、氣の鎮め方

氣と心は違う、氣とは天地の氣であり、心は私の心であると、

何年も前に番町の道場に体験で行ったときに藤平信一先生に教わりました。

海の中で海水を囲い握ると、これがその時の自分の氣であり、

自然の中の氣と手の中の海水は交流して綺麗な状態である。

しかし交流を止めると汚れていく。

流れが停滞すると病氣、流れが止まるとそれは死へと繋がる。

流れを活発にすることで元氣になる。

その時に正しい姿勢や氣の意思法も教わりました。

詳しくは、藤平先生の著書や道場にて学ばれることをお勧めします。

 

一つ強烈に覚えているのが、振れを二分の一、二分の一、と徐々に沈めていく方法です。

何かが起こり、あなたが刺激されると、心と氣が波打ちます。

ドキドキしたり、ざわざわしたりする感情の揺れです。

その感情の振れが起こるのは、自然なこと、無理に抑え込もうとしても、

それがまた波を生み出し、波は収まりません。

起きた波はいったん認めて、それを二分の一、二分の一と徐々に沈めていくのです。

これを木刀の演習でとても分かりやすく実感することができました。

木刀を持って構えて、それを強い力で撃たれても持ちこたえられる持ち方って、どんな持ち方だと思いますか。

力強く握って構えていると、力強く打たれた時に、木刀がはじかれて落ちるか、とても大きなダメージを手で感じます。

普通に木刀を握り、二分の一、二分の一、と実際に10㎝くらいの揺れ幅から、

二分の一、二分の一としていき、はた目には動いているように見えなくても、

持っている人が心の中で二分の一、二分の一、と続けていることで、

力強く打たれてもそれを受け流せるのです。

とても不思議な体験でした。

もし、何か心が揺れることがあっても、二分の一、二分の一とその振れ幅を徐々に鎮めていくことで、

外からの刺激をかわしていくことができます。

氣の交わりを大切にすることで、状態管理やコミュニケーションなど、様々なことに応用できます。

 

仕事や夫婦生活においても、ルールの違いや欲のボタンの掛け違いで、

イライラしたり怒ったりすることが出てきます。

そういう時に思い出してもらいたいのです。

二分の一二分の一、と氣を静めていくのです。

あなたは、出来事に意識を集中させて、それを増幅させることも可能です。

その場合、自分自身が嫌な氣持ちで満たされていきます。

逆に二分の一二分の一と氣持ちを静めていき、客観的に考え、

起こった出来事である刺激に対する反応を自分で選択することができるのです。

出来事、刺激と反応の間にはスペースがあります。

スペースに二分の一二分の一を入れてみるのです。

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