乾燥を科学する

おはようございます。

今朝も雨が降っています。午前中の降水確率は100%です。午後に80%、夜間に20%になるそうです。気温も順調に下がってきていて、最高気温が20℃だそうです。

気温が下がってくると、人間は「暖」を取りたくなるものです。ちょうど昨日は鍋料理にしました。今シーズン初めてです。鶏の肉団子とイワシ団子のW団子鍋にしました。団子にすれば離乳食として子供が食べますので作る側にとっては都合がよいのです。

このような天気ですので、洗濯物は乾きません。洗濯物が乾くというのは、衣類の繊維から水分子がなくなっている状態のことをいいます。この水分子は温度が高くなるとよく動くようになります。この動きによって見た目が変わっていて、自由自在に動ける状態が気体、近場なら動ける状態を液体といいます。いかに自由自在に動ける状態を作っていくか?というのが洗濯物を早く乾かすためのポイントとなっていきます。

空気が乾燥していれば、水分子にとってより自由になれる場所が与えられるのでそちらへ移動していきます。衣類の繊維の中にとどまっているよりは自由な空間にいた方が自然です。しかし雨の日では水分子にとって外の世界はより自由になれる場所とは言えないので、あえて動きません。

気温が高ければ水分子自体が動く力を持つのでより自由になれる外の世界を求めて旅立ちます。一方気温が低いと動く力はないので、外の世界がどれだけ自由だったとしても動けないのでその場にとどまります。

そして風も必要です。風という外からの動力があると、水分子はそのエネルギーをもらって動くことができます。

高温、乾燥、風の3つを兼ね備えたのが「乾燥機」です。コインランドリーの乾燥機はガスを燃やした熱を直接使うので高温です。そしてガスを燃やした熱エネルギーによって空気は乾燥し、強力な風を作りだします。乾燥機とは名の通り、衣類を乾燥させるための最高の環境を作っています。ドラムを回転させることによって衣類が打ち付けられ、空気を繊維の中に取り込むことができます。それによってさらに乾燥が加速していきます。

最高の環境だから30分もあれば衣類の乾燥が終わってしまうわけです。こういう雨の日こそ乾燥機が役に立ちます。