離婚の31%はおしどり夫婦

パートナーから感じるストレスが原因で

頭痛やめまいなどの症状が現れると辛いですよね。

そんな時は、人間はもともと動物であることや

男女の考え方が違うことを忘れているのです。

藤田紘一郎著『残念な「オス」という生き物』フォレスト出版によると、

野生動物や昆虫のオスとメスからいろいろなことが学べるのです。

 

頭でいろいろと考えて、より完璧な理想を目指す人がいます。

これは仕事でよく言われることですが「完璧主義者は成功できない」のです。

夫婦関係も同じで、完璧は目指さず今に生きるのです。

動物の正解を見ていると、どれも完璧など目指していません。

かなりいいかげんで、目的がある程度達成されると、

途中でその仕事をやめてしまいます。

例えば多くの野生生物や昆虫は、

同じ餌場でいつまでも食べ続けることはしません。

同じ場所で食べ続けていると、餌場にいる餌はだんだん少なくなり、

しまいには枯渇してしまうからです。

鳥の研究者であるオックスフォード大学のジョン・クレブス博士は、

このことを「最適採餌戦略」と定義して論じています。

 

また、鳥のウズラでは、他人の情事に燃えるメスと萎えるオス、

つまりメスは他のメスが選んだオスを良しとし、

オスは他のオスと情事したメスを避けるということです。

これはオスが自分の遺伝子を残す確率が高いメスと交尾したいという本能からだと言われています。

これは人間にも当てはまるのではないかと思います。

 

動物や昆虫におけるオスとメスの駆け引きから、

自分を棚上げするオス、客観的でしたたかなメスという、

オスとは残念であることを宿命づけられた生き物かもしれないことが感じられます。

メスは冷酷なまでの合理性を持ち、オスは間抜けなまでの必死さを持っている。

しかし、駆け引きにおいてはメスが一枚上手で、オスに勝ち目は無いようです。

 

はた目には仲良く見えるおしどりのつがいですが、

本当のおしどりの実態は、オスは嫉妬深くて浮気性、

メスは生まれた子供に夢中でオスなどにかまわず、

お互い目的が達成できれば、

執着なくあっさりわかれる晴れ晴れとした短い関係です。

これが本当のおしどり夫婦の実態です。

 

2018年の人口動態の「同居期間別の離婚件数」によれば、

150808件の離婚総数中46860件が同居期間5年未満というデータが掲載されています。

同居期間とは、結婚から離婚に至るまでの年数と考えてよいでしょう。

離婚の内約31%がまさにおしどり夫婦なのです。

 

チンパンジーの遺伝子は、98.77%が人間と同じだと言われています。

そのチンパンジーは、直観像記憶という直接的な記憶能力を持つのです。

つまり今に集中しているのです。ですから絶望しないのです。

人間は想像するからこそ絶望し、また希望も持つのです。

絶望のないところには希望も生まれない、

そのような大切なことをチンパンジーや野生動物が教えてくれているのではないでしょうか。

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