薬剤師すみこの玄米生活
お米?パン?

おはようございます。
朝ごはんに何を食べますか?お米ですか?パンですか?それともバナナですか?お米はそれこそ弥生時代から日本で食べてきた食事となり、歴史が証明している通り、実績のある食材となります。
一方でパンは織田信長が南蛮貿易を推奨していた頃に日本に入ってきました。しかし、パンを食べているのは貿易商などごく一部の人に限られていたそうです。その後江戸時代に入り鎖国に入りましたので、パンは日本からなくなりました。明治時代に入り、文明開化とともにパンを作るようになりました。わたしたち一般の人が食べるようになったのは「あんぱん」が登場してからになります。
パンは手軽でおいしいのですが、作る過程でバターなど脂肪分を加えています。脂肪分が多いパンの方がおいしいのです。どうしてもパン食をするとなるとこの「脂肪」を否応なしに摂取することになります。
米の場合は脂肪分を添加することはありません。脂肪分を加えなくてもおいしく食べることができます。白米の状態でも脂肪分はほどんど含まれていません。食物繊維があるため、血糖の上昇を緩やかにします。日本人が弥生時代より長い間、米を食べ続けてきた経緯がありますので、体質的に血糖が急激に上昇することに慣れていません。だからこそ、血糖が緩やかに上がる食事というのが必要とされてきています。
玄米にすることでその血糖の上昇をさらに緩やかにすることができます。ぬか層に食物繊維が豊富に含まれているからです。食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸内細菌たちを増やすことができます。これにより腸内環境を整えることができます。
玄米を食べると食物繊維のプチっとした食感がどこかでやってくるのですが、そこをしっかり噛むようにします。「よく嚙んで食べなさい」と親から注意されてきたかと思いますが、科学がよくわかっていない時代からよく噛んで食べることの大切さを経験として伝えてきています。
・消化に悪い食物繊維だからこそ、しっかり噛むようにする
・よく噛むことで脳の血流が増えて神経伝達がスムーズになるため、脳が活性化される
パンにはパンのよさがあるのですが、日本人にはお米(特に玄米)を食べる方が体質的に合っているといえます。